【 ピン打ち機製作記録のご案内 】

各写真はクリックで大きい画像が見れます

発注元 株式会社大井製作所 様
部品製作 中原工作所 様
有限会社角井製作所 様
設計
組み立て
当事務所

プラスチック成型品(コンパクト)のフタを固定するピンを挿入する機械です。
ピンはヒンジの両側から挿入する為、挿入機構は左右対称に配置されています。
パーツフィーダーでピンは一本ずつ供給され、エアシリンダーで押し込む構造です。

製作した部品類です。
機械自体のサイズは小さいですが部品点数はちょっとした数になりました。
ピン挿入の機構部品です。

部品類の設計は私自身で行い、製作を加工屋さんにお願いしました。
今回の設計は、精度を維持しながら、焼入れする必要がありましたので 中原工作所様と 相談しながら、設計いたしました。
加工時に仮組み確認していただき、組み立て時には大変助かりました。
角井製作所様の製作部品は写真にはありませんが、サイズのやや大きい部品をお願いしました。

組み立て中の様子です。
内部に組み込まれるのは、電源、制御、空圧機器など一通りです。
大きさの制限があるので、配置、配線、配管には注意をはらいました。
空圧機器まわりです。
左右振り分けの同機構のため、配管長さに気を付けました。

組み立ても自身で行ないました。
機械サイズは持ち運びが可能な大きさですし、コストが安く抑えられます。
今回は組み込み場所に かなり制限があり、電気配線と配管には他の機器との干渉を考慮する必要がありました。
組み込む機器も小型サイズを選定し、また 漏電を考え、DC電源での制御を選択しました。

動作確認中です。
電源とエアを供給し、各部のチェックを行ないます。
横から撮影しました。
バケツのように見える物体はパーツフィーダーです。
コントローラーです。
操作部も本体内に組み込みました。

制御には オムロン製ZENを使用しました。
入出力点数や制御の内容から とてもマッチしています。
また、各部の動作タイミングなどのタイマーもコントローラーのパネルで変更できる為、オールインワンの機種です。
動作にはプログラム(シーケンスラダー)を記述する必要がありますが、パソコンによる作製の他、パネルでも入力が可能です。

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